後遺障害等級認定の審査方法

Q.後遺障害等級は、どのようにして認定されるのでしょうか?

A.損害保険料率算出機構は、等級認定をする際に原則として書面審査主義です。すなわち、例外を除き、任意保険会社又は被害者から提出された書面のみ審査を行い、後遺障害の等級認定を行います。 ですので、提出した書面に書かれていない事項について、原則として審査の対象となることはありません。

後遺障害等級認定の審査基準

Q.後遺障害等級は、どのような基準で認定されているのでしょうか?

A.交通事故等における後遺障害等級認定の審査基準は、後遺障害別等級表の別表第一と別表第二(第二条関係)に規定されています。 前述のように、後遺障害等級認定の審査は書面主義ですので、被害者の後遺症が、別表第一又は別表第二(第二条関係)の「どの等級のどの号の要件を満たしているか】、そして【その後遺症と事故には因果関係が存在するか】などを、書面から読み取り、認定することになります。

 つまり、後遺障害診断書等に等級の基準及び要件を満たさない症状等が書かれていても適切な後遺障害の認定がなされることはありません。
このように、適切な等級認定を受けるためのポイントは、

  • 後遺障害等級認定の基準及び要件を正確に把握し、
  • その要件を満たす書類を過不足なく用意すること

が最重要事項となります。

 後遺障害等級認定は、交通事故被害者の一生涯を左右する重要な手続きですので、その手続きを「利害関係が対立する任意保険会社」に任せるのではなく、最善の結果が出る方法を選択することを強くお勧めいたします。

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